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サブネットマスクとCIDRの解説

更新日 2026-11-04

サブネットマスクは、IPv4アドレスのどこまでがネットワーク部で、どこからがホスト部かを機器に伝えるものです。CIDR表記では、同じ情報を/24のようにスラッシュと数字で表します。これは先頭の24ビットがネットワーク部であることを意味します。マスク255.255.255.0とプレフィックス/24は、同じ内容の2通りの書き方です。

2進数で見るマスク

IPv4アドレスは32ビットです。サブネットマスクは、1のビットが連続し、その後に0のビットが連続する形をしています。1のビットがネットワーク部、0のビットがホスト部を示し、プレフィックス長は1のビットの個数です。

/24  11111111.11111111.11111111.00000000  = 255.255.255.0
/26  11111111.11111111.11111111.11000000  = 255.255.255.192
/20  11111111.11111111.11110000.00000000  = 255.255.240.0

マスクの各オクテットは、0、128、192、224、240、248、252、254、255の9通りのいずれかです。これらは左から順にビットを足したもので、128、128+64=192、192+32=224、というようになります。

ホストビット数は32 - プレフィックス長です。サブネット全体のアドレス数は2^(ホストビット数)個になります。通常、最初のアドレス(ネットワークアドレス)と最後のアドレス(ブロードキャストアドレス)の2つは使えないため、利用可能なホスト数は2^(ホストビット数) - 2です。

計算例:192.168.10.37/26

192.168.10.37/26のネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、ホスト範囲を求めます。

  1. マスクは255.255.255.192です。一部のビットが使われているのは最後のオクテットだけです。
  2. ブロックサイズは256 - 192 = 64です。最後のオクテットでのサブネットの開始位置は0、64、128、192になります。
  3. 37は0と63の間にあるので、このサブネットは0から始まります。
項目値
ネットワークアドレス192.168.10.0
最初の利用可能ホスト192.168.10.1
最後の利用可能ホスト192.168.10.62
ブロードキャストアドレス192.168.10.63
アドレス総数64 (26)
利用可能ホスト数62

結果はビット単位のANDで確かめられます。ネットワークアドレスは、アドレスとマスクのANDです。最後のオクテットでは、37は00100101、192は11000000で、ANDの結果は00000000、つまり0になります。どの例もサブネット計算ツールで検算できます。

CIDR早見表(/8〜/32)

CIDRサブネットマスクアドレス総数利用可能ホスト数
/8255.0.0.016,777,21616,777,214
/9255.128.0.08,388,6088,388,606
/10255.192.0.04,194,3044,194,302
/11255.224.0.02,097,1522,097,150
/12255.240.0.01,048,5761,048,574
/13255.248.0.0524,288524,286
/14255.252.0.0262,144262,142
/15255.254.0.0131,072131,070
/16255.255.0.065,53665,534
/17255.255.128.032,76832,766
/18255.255.192.016,38416,382
/19255.255.224.08,1928,190
/20255.255.240.04,0964,094
/21255.255.248.02,0482,046
/22255.255.252.01,0241,022
/23255.255.254.0512510
/24255.255.255.0256254
/25255.255.255.128128126
/26255.255.255.1926462
/27255.255.255.2243230
/28255.255.255.2401614
/29255.255.255.24886
/30255.255.255.25242
/31255.255.255.25422(ポイントツーポイント接続、RFC 3021)
/32255.255.255.25511(単一ホスト)

ワイルドカードマスク

ワイルドカードマスクは、サブネットマスクのすべてのビットを反転したものです。サブネットマスクが1の部分はワイルドカードでは0に、0の部分は1になります。ルーターやファイアウォール(たとえばCiscoのアクセスリストやOSPFのnetworkステートメント)はワイルドカードマスクを使い、0のビットは「一致が必要」、1のビットは「どの値でもよい」を意味します。

  • /24、マスク255.255.255.0のワイルドカードは0.0.0.255
  • /26、マスク255.255.255.192のワイルドカードは0.0.0.63
  • /20、マスク255.255.240.0のワイルドカードは0.0.15.255

簡単な求め方は、マスクの各オクテットを255から引くことです。

/24を4つの/26サブネットに分割する

ドキュメント用のネットワーク198.51.100.0/24を例にします。プレフィックスを2ビット増やすと、64アドレスずつの22 = 4個のサブネットになります。

サブネットネットワーク利用可能範囲ブロードキャスト
1198.51.100.0/26198.51.100.1 – 198.51.100.62198.51.100.63
2198.51.100.64/26198.51.100.65 – 198.51.100.126198.51.100.127
3198.51.100.128/26198.51.100.129 – 198.51.100.190198.51.100.191
4198.51.100.192/26198.51.100.193 – 198.51.100.254198.51.100.255

4つのサブネットを合わせた利用可能ホスト数は4 × 62 = 248で、/24単体の254より6少なくなります。この差は、追加のネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの分です。サブネット分割は、部署、サーバー、ゲスト用Wi-Fiを分離したり、ブロードキャストトラフィックを抑えたりするのに役立ちます。

IPv6のプレフィックスの慣例

IPv6でも同じスラッシュ表記を使いますが、設計の考え方は異なります。アドレス空間が非常に広いため、ホスト数を数えることはしません。一般的な慣例は次のとおりです。

  • /64は、通常のローカルネットワーク(LAN)ごとに割り当てます。SLAAC(自動アドレス設定)などの機能は、64ビットのホスト部を必要とします。通常のLANでこれより長いプレフィックスは使わないでください。
  • /56または/48は、顧客またはサイトに割り当てます。/48には/64のネットワークが65,536個、/56には256個含まれます。
  • /32は、インターネットプロバイダーへの一般的な割り当てサイズです。2001:db8::/32はドキュメント用の範囲です。
  • /128は単一のアドレスで、IPv4の/32に相当します。

たとえば2001:db8:abcd::/48を持つサイトでは、1つ目のVLANに2001:db8:abcd:1::/64、次のVLANに2001:db8:abcd:2::/64を使えます。

アドレスの基本についてはIPアドレスとはをお読みください。任意のネットワークをすばやく計算するには、サブネット計算ツールをご利用ください。

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