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主要なポート番号とその意味

更新日 2026-11-04

ポートは16ビットの番号で、受信したネットワークデータをコンピューター上のどのプログラムに渡すかを示します。IPアドレスが正しいマシンを見つけ、ポートがそのマシン上の正しいサービスを見つけます。たとえばHTTPSなら443、メール配送なら25です。ポートは0から65535までで、サービスは、クライアントが接続してくるまでそのポートで「待ち受け(リッスン)」ます。

ポートとは

1つの接続は、プロトコル(TCPまたはUDP)、送信元アドレスとポート、宛先アドレスとポートの5つの値で識別されます。ブラウザーは接続ごとにランダムな送信元ポートを選びますが、宛先ポートはサービスによって固定されています。標準のポート番号が重要なのはこのためで、ブラウザーはhttps://が443番を意味することを、指定されなくても知っています。

TCPとUDP

  • TCPはコネクション型です。接続を確立し、データに番号を付け、失われた部分を再送し、順序どおりに届けます。Web、メール、SSH、データベースはTCPを使います。
  • UDPは、接続も再送もなく、独立したデータグラムを送ります。遅延が小さく、オーバーヘッドも少なくて済みます。DNSクエリ、DHCP、NTP、多くの音声・映像サービスがUDPを使います。

TCPの80番とUDPの80番は別物です。53番のDNSのように、両方を使うサービスもあります。各層の関係については、OSI参照モデルをご覧ください。

ポートの範囲

IANA(Internet Assigned Numbers Authority)は、ポートを3つの範囲に分けています。

範囲名称用途
0 – 1023ウェルノウンポート(システムポート)HTTP、SSH、SMTPなどの基本的なサービス。Unix系のシステムでは、特権プロセスだけがここで待ち受けられます。
1024 – 49151登録済みポートIANAに登録されたアプリケーション。例:MySQL (3306)、PostgreSQL (5432)。
49152 – 65535ダイナミックポート(エフェメラルポート)クライアントが選ぶ一時的な送信元ポート。OSによって既定の範囲は異なり、たとえばLinuxは32768 – 60999を使います。

登録されていても、その用途が保証されるわけではありません。どのプログラムも空いている任意のポートで待ち受けでき、2222番でSSHを動かすなど、標準外のポートで動くサービスもあります。

よく使われるポートとその用途

ポートプロトコルサービス用途
20TCPFTP dataファイル共有FTPのデータチャネル(アクティブモード)。
21TCPFTPファイル共有ファイル転送プロトコル(FTP)の制御チャネル。パスワードが平文で送信されるため、SFTPまたはFTPSの利用をおすすめします。
22TCPSSHリモートアクセスSecure Shell:暗号化されたリモートログイン、SFTP/SCPによるファイル転送、トンネル。
23TCPTelnetリモートアクセス暗号化されないリモート端末。インターネットに公開してはいけません。
25TCPSMTPメールサーバー間のメール転送。多くのISPは、家庭向け回線で外向きの25番を遮断しています。
53TCP/UDPDNSネットワークサービスドメインネームシステムの問い合わせ。通常のクエリはUDP、大きな応答やゾーン転送にはTCPを使います。
67UDPDHCP serverネットワークサービスDHCPサーバー:ローカルネットワークでIPアドレスを配布します。
68UDPDHCP clientネットワークサービスDHCPクライアント側。
69UDPTFTPファイル共有Trivial FTP。ネットワークブート(PXE)やデバイスのファームウェア転送に使われます。
80TCPHTTPWeb暗号化されないWeb通信。現在は主にHTTPSへのリダイレクトに使われます。
110TCPPOP3メールメールボックスからのメール受信(暗号化なし)。
123UDPNTPネットワークサービスNetwork Time Protocol:時刻の同期。
135TCPMS RPCファイル共有Microsoft RPCのエンドポイントマッパー。インターネットには公開しないでください。
137UDPNetBIOS nameファイル共有NetBIOS名前サービス(旧来のWindowsネットワーク)。
139TCPNetBIOS sessionファイル共有NetBIOSセッションサービス、旧来のSMB。
143TCPIMAPメールサーバー上でのメール閲覧(暗号化なし、またはSTARTTLSで暗号化)。
161UDPSNMP監視Simple Network Management Protocol:デバイスの監視。
162UDPSNMP trap監視SNMPトラップ:デバイスから送信されるアラート。
179TCPBGPネットワークサービスBorder Gateway Protocol:ネットワーク間(ISP間)のルーティング。
389TCPLDAPディレクトリディレクトリへのアクセス(Active Directory、OpenLDAP)。
443TCP/UDPHTTPSWeb暗号化されたWeb通信(TLS)。UDP 443ではHTTP/3(QUIC)が使われます。
445TCPSMBファイル共有Windowsのファイル共有。攻撃対象になりやすいため、インターネットには絶対に公開しないでください。
465TCPSMTPSメール暗黙のTLSによるメール送信。
500UDPIKEVPNIPsec VPNの鍵交換。
514UDPSyslog監視システムログの転送。
587TCPSubmissionメールクライアントによるメール送信。STARTTLSと認証を使用します。
636TCPLDAPSディレクトリTLS上のLDAP。
853TCPDNS over TLSネットワークサービス暗号化されたDNS(DoT)。
873TCPrsyncファイル共有ファイル同期用のrsyncデーモン。
993TCPIMAPSメールTLS上のIMAP。
995TCPPOP3SメールTLS上のPOP3。
1194UDPOpenVPNVPNOpenVPNの既定ポート。
1433TCPMS SQLデータベースMicrosoft SQL Server。
1521TCPOracleデータベースOracleデータベースのリスナー。
1701UDPL2TPVPNL2TP VPN。
1723TCPPPTPVPNPPTP VPN。旧式で安全ではありません。
1883TCPMQTTIoT・デバイスIoTデバイス向けのMQTTメッセージング。
2049TCPNFSファイル共有Network File System(NFS)。
3306TCPMySQLデータベースMySQL / MariaDB。データベースはファイアウォールの内側に置いてください。
3389TCPRDPリモートアクセスWindowsリモートデスクトップ。ブルートフォース攻撃を非常に多く受けるため、VPNの内側に置いてください。
3478UDPSTUN/TURNVoIPWebRTC、ビデオ通話、ゲーム向けのNATトラバーサル。
4500UDPIPsec NAT-TVPNNAT越えのIPsec。
5060TCP/UDPSIPVoIPVoIP通話のシグナリング。
5061TCPSIP TLSVoIPTLS上のSIP。
5432TCPPostgreSQLデータベースPostgreSQLデータベース。
5900TCPVNCリモートアクセスVNCリモートデスクトップ。
6379TCPRedisデータベースRedisインメモリストア。パスワードなしで公開されたままになっていることがよくあります。
8080TCPHTTP altWeb代替HTTPポート:プロキシ、アプリケーションサーバー、管理画面など。
8443TCPHTTPS altWeb代替HTTPSポート。
9100TCPPrinterIoT・デバイスネットワーク直接印刷(JetDirect)。
9200TCPElasticsearchデータベースElasticsearch REST API。
11211TCPMemcachedデータベースMemcachedキャッシュ。
25565TCPMinecraftゲームMinecraft Java Editionサーバー。
27015TCP/UDPSteam / SourceゲームSourceエンジンのゲームサーバー(CS、TF2など)。
27017TCPMongoDBデータベースMongoDBデータベース。
51820UDPWireGuardVPNWireGuard VPNの既定ポート。

ポートが開いているか確認する方法

外部からポートをテストするには、当サイトのポートチェッカーをご利用ください。入力したホストとポートにTCP接続を試み、次の3つのいずれかの結果を返します。

  • Open(開放):サービスが接続を受け付けました。ホストには到達でき、何かが待ち受けています。
  • Closed(閉鎖):ホストは応答しましたが、接続を拒否しました(TCPリセット)。ネットワーク経路は通っていますが、そのポートで待ち受けているプログラムはありません。
  • Filtered(フィルタ):タイムアウトまでに応答がありませんでした。ファイアウォールがパケットを黙って破棄している可能性が高いです。ホストがオフラインの場合もあります。

お使いのコンピューターからは、次のコマンドでテストできます。

Test-NetConnection -ComputerName example.com -Port 443   (Windows PowerShell)
nc -vz example.com 443                                     (Linux, macOS)
ss -tlnp                                                   (Linux: list local listening ports)
netstat -ano                                               (Windows: list local connections)

UDPのテストはより困難です。応答がないことが「開放」と「フィルタ」のどちらも意味しうるためです。このため、オンラインのポートチェッカーは主にTCPをテストします。

セキュリティの助言:公開してはいけないポート

開いているポートはすべて、侵入口になりえます。必要なものだけを開き、それ以外は閉じてください。一部のサービスは、インターネット全体から到達できる状態にすべきではありません。

  • Telnet (23):パスワードを平文で送信します。代わりにSSH (22)を使ってください。
  • SMB (445)とNetBIOS (137-139):Windowsのファイル共有です。多数のワームやランサムウェア攻撃の標的になってきました。インターネットには絶対に公開しないでください。
  • RDP (3389):リモートデスクトップは、パスワード推測攻撃の標的としてよく狙われます。VPNや、多要素認証付きのゲートウェイの内側に置いてください。
  • データベース:MySQL (3306)、PostgreSQL (5432)、SQL Server (1433)、MongoDB (27017)、Redis (6379)、Elasticsearch (9200)。必要なアプリケーションサーバーだけに許可してください。
  • FTP (21):暗号化されません。SFTPまたはFTPSを使ってください。
  • SSH (22):鍵認証を使い、パスワードログインを無効にし、接続元アドレスを制限すれば許容できますが、自動化されたログイン試行が絶えず来ることは覚悟してください。

一般的なルールは次のとおりです。受信トラフィックは既定ですべて拒否し、特定のポートだけを許可する。可能であれば接続元アドレスで制限する。各ポートの背後にあるソフトウェアを最新に保つ。自分のサーバーを定期的にスキャンして、開いているものを想定と比較する。理由が分からないまま開いているポートは、調査してください。

ポートとIPアドレスの関係については、IPアドレスとはをお読みください。特定のサービスをいますぐテストするには、ポートチェッカーをご利用ください。

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